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2012年2月 4日 (土)

新しい道を作ると言う事。

アメリカ総領事のハリスが日米和親条約に基づき、静岡県の伊豆下田に上陸したのが1856年。
私はその100年後に新潟の田舎で生まれました。

1639年ポルトガルの南蛮船を日本の入港禁止した事から始まり、1954年和親条約の締結迄の200年以上に渡って日本の国独特の内需で、政治から教育、独特で優れたモラルと距離感覚で日本は国を強固に作って来たのだと思います。
ハリスが通商条約を持って乗り込んだ時、国内は開国論か攘夷論かと二分に揺れたと言うのが幕末。
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宇宙誕生から137億年
地球誕生から46億年
人類誕生から0.05億年

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人類誕生からこれ迄、地球に住む人間が社会を作り、共存して来ました。
文明と言うものが現れ
そもそも人間に備わっている「欲」が文明を「知識の蓄えと経験から来る知恵」によって
『貧富/優劣』の常識を作り出し
『豊さ』の象徴を創造し
「欲」という本能と「モラル」という理性のバランスの取れた集団を目指す事も同時に誕生してきました。
精神の豊かさを求める「本能」に「宗教」も生まれ、連帯をも築きます。

豊かさを求めるがあまりの略奪は「戦争や紛争」として現れ、
反面バランスの象徴として「文化」の意識が起こり、「音楽」「文芸」「芸術」「スポーツ」等の表現で『平和』を意識しはじめます。

「連帯意識」

集団社会づくりの教育はこの「モラル」と言うキーワードを司り、家庭なら家長が、村なら「長老」が先祖からの言い伝えを元に脈々と伝えて行きます。

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また、国ならばその国の代表が「国が何処を目指すか」と言うビジョン'指針'を基に、
子どもは教育され
また学校等の施設での生活や生業の中で自然と身に付いてゆき、連帯感を作って行きます。

経験は様々で「やえこひいきの不公平感、嫉妬、優越、劣等、努力、達成、浄化、協力、成功、いじめ、向上.....................................................」
良い事からより、むしろ失敗の中から知恵として蓄えられる。
小さくとも大きくとも組織は、バランスのとれた「連帯感」や「アイデンティティー」で育まれます。

人間の誕生が、「家の建築」として考えると
日本の家づくりは、土地の神様に守って頂き土地を使用させて頂く許し請いで「地鎮祭」から始まります。
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「雨風、地震、火災」に備える入念な土台づくりに知恵を注ぎ
樹を選ぶ。
目的に合せ、強固に組まれる木合わせは、家を支える骨組みになる。
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代々でも続いて行けるように、「経験と伝統」の知恵から、樹の特性を匠に使い、家は完成。

外側は、住む人の個性で色や素材でデコレートし、内側も好みで装飾されます。

赤ちゃんの誕生から成長の過程と重なる..........。

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八百万の神に守られ、脈々とした伝統の知恵で一番大事な土台を作って行く。
それは数々の経験があっての知恵だ。
どんなにいじめられても、冷たい仕打ちにあってもへこたれないのはこの土台と樹の特性を良く使っているからだ。
神に守られ、育つ。
それは「謙虚」以外に何者も無い。
外側は、いいのだ。
その時代の流行や、時代の流れによる価値観の変化。
それを「個性」と言うならば、表現の自由だ。

一番大事なのは、基礎。
それこそ教育。

何処に向かって行くか。

何処を目指すのか....................................。

ならば、どうだろう。
地球誕生46億年ならば
人類の誕生はたかだか、0.05億年だ。

人間は「何処を目指すのか」

地球上の全ての人間はたった一個の家の家長によって「知恵」を付け、集団を司って行く。
「欲」と言う本能と「モラル」のバランスが崩れるならば
「紛争」してでも「欲」を通す。
しっかりと教育の理念を持った、人間形成こそ大事なキーワード。

ここで、再度。

人間社会にあって
いつの時代も
人間が
時代の方向を作って来た。

それは、家庭でも、村でも、国でも....
受け継がれたリーダーが
作って来た。

もしも、その人間の経験に欠落があったらどうだろう。

土台のしっかりした
経験とモラル
失敗を重ねても尚突き進む精神の強さ
歴史と伝統を重んじながらも、時代の流れを読むセンス
いつの時も「本物」を大事にする眼力
大きな世界感とアイデンティー


開港後の日本が迎えた時代は
さまざまな外国の物が入り、それ迄の価値観を変えて行った。
世界の第二次産業革命という化学、電気、石油の
地球資源使用の大量生産、大量消費の価値観に

日本の慈しみ育てながら丹念に時間をかけた物づくりも「富」の欲に
知識を使い、多くの資本家も誕生し
「物づくり」の精神をも変化させて行った。

昨今のグローバリゼーションは情報のスピードに
世界は一気に同じ方向生の価値観に向かって行った。


私はそんな地球上の人間の方向性に疑問を抱いているのです。
tradition JAPANを立ち上げたのも、和羽矢を作ったのも時代の価値観を
「ローカリゼーション」に向かうべきだと考えたからです。

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「不易流行」
「温故知新」

私にはこの二つが土台として成り立っています。

いかなる時代の中でも、土台と言う知識の産物があれば
多少見た目が変わっていても、方向は同じと思うのです。

素晴らしい職人の技は
後継者不足や着物人口の減少に加え「儲からない」「時間がかかる」
と言うネガティブで
どんどん市場から消えかかっています。
心を無くした「ある商社」は日本製の良い絹の買い占めに走りますます業界を逼迫させている現状。

私はなんとか次第に大きくなるローカリゼーションまで
日本の匠の職人を活かす道を模索し見つけた訳です。
市場は世界。一番のセールスポイントは「日本の匠の職人」

しかし、私は残念でした。
そんな私の考えに全く理解を示さない人々が
消えかかるカウントダウンのまっただ中の人たちだと言う事。
いつの時代も
組織の決断をするのは一人のリーダー。
世界感とセンスを持って耐える事だと思います。


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