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2010年9月23日 (木)

文通相手

新潟生まれの私は、常にどうしたら地方(故郷)が活性化するかを考えます。

地方は何処も高齢化が進んでいます。

先日、日帰りで用を済ませに故郷に帰ったときも、夏休みに一泊で子供達と帰ったときも、父も母も随分と高齢になったと....思います。
私の父は本当に電気や一筋に働いてきました。母も父の傍らで「おしゃべり好き」な店番をずっとやってきました。
しかしとうとう、60年近くに渡り続けて来た電気屋(ラジオ屋)を店閉まいしました。

一番良いときは、東京オリンピックの頃から高度成長の時期だったそうです。

私は幸せな電気屋で生まれた事になります。

帰省した僅かな時間、父は嘗ての武勇伝を嬉しそうに話します。
しかし、時々出ない声を慎重に出しながら記憶が曖昧な時があり、本人も「時々今日がいつか分からんくなる」と言います。

夏の帰省で、長女が「おじいちゃんに俳句を書いて送ったらどうだろうか?」と言う提案をしてくれました。『ピーン』ときました。
しかも、今年出版した「俳句の美」で俳句の素晴らしさを痛感していた私には「自分の時間」作りにもなると思えました。

早速、3編俳句を考え、筆で書いて送りました。

父は短歌を書いて送ってきました。

そして文通は始まりました。

雪きびし 続く酷暑に 待ったなし
二百十日よ 次の手は何なの

あったよな あの子の笑顔で 思い出し
手とりし友は 近く米寿か

私もまた、三編の俳句を送りました。
そして昨日届いた短歌に感激しました。

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孫五人 スク育ちゆく姿見る 母は我が子よ ゆけ心意気

一言に 若さだと云う事もある そは又と来ぬ 幸せの時

歩く道 同じ道にも人の道 乱れし時も 越えよ笑顔で

日本語って素晴らしい。
文通って素晴らしい。


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コメント

素晴らしいお父様ですね。
感動で涙しました。衝撃が走りました。
忘れていた親への感謝の気持ちとまだまだ教わるべき人生経験を深く考えさせられました。
私も俳句のやり取りとはいかないまでもなにかメッセージの交換などでも始めてみたいと思います!(両親が筆まめなことも思い出しました!)
本当にありがとうございました。

投稿: こあぱん | 2010年9月26日 (日) 05時45分

早朝、突然電気のコードを持って、離れの家まで「エアコンの修理に来た」と、兄嫁を驚かせたり、また早朝「剪定をしておけなくては」と、突然木に登ったりと、そんな話を聞く度、嘗ての自分が父の頭でうごめいている......と思うだけで切なくなっていました。こうして、和歌や俳句で頭の中にいる自分を表現できれば、父のパワーが出せると直感できました。

人の役に立てる事の幸せこそ、人としての「甲斐」だと今でも父から教わっている気がしています。

投稿: CHICO | 2010年9月26日 (日) 08時45分

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